2022年10月30日 フジイチライド

関東の知人と富士山一周しましょうよと軽い気持ちで約束したのは遡ること半年前。

ここ最近の春と秋はロングライドに挑戦しています。淡路島、しまなみ、小豆島…。そしてフジイチ。

これまでも150kmとかは走っているので、「いけんちゃうん」という軽い気持ちを後悔するのでした。

フジイチは標準的には120kmくらいで、富士五湖をどう回るかなどでコースの長さが変わるようです。

今回のコースは標準的な120kmプラン 御殿場駅→籠坂峠→山中湖→富士吉田→青木ヶ原→本栖湖→白糸の滝→県道72号→こどもの国→富士サファリ→御殿場駅

土曜日に関西から御殿場に移動、宿泊して、日曜日の朝一番から御殿場駅をスタートするプランです。

7:30御殿場駅に集合。

やる気ムンムンに御殿場駅を出発するも、走り出して1時間もしないうちに後輪がパンク。

チューブ交換して走り出すも携帯ポンプでは私の体重を支えるには不安で、道の駅すばしりまでの数kmは一緒に走っている軽めの方にバイクを交換してもらいました。

道の駅すばしりまで行けば空気入れくらい借りれるかなと思ったものの、オープンが9:00のため先を急ぎたくて諦めました。

携帯ポンプでさらに入れられるだけ入れてみます。まあまあパンパンにできたので籠坂峠に向かいます。

そうそう、道の駅のサイクルラックの隣にやたらと歯数の少ないスプラケットを装着したGIOSのTTバイクが停まってましたが、ホントにこれで山登るの?って思ってたのも束の間、あっという間にそのおじさまにすごいスピードで追い越された事は衝撃でした。

籠坂峠といえば有名な九十九折りがありますが、あれが登場するのは峠の最高点の手前です。なのでいつくるのかとドキドキしていましたが、なかなか出てこないから「あれ?今のところ?」って感じでスルーしてしまいました。

九十九折りをダンシングで切り抜けるイケメンのdskさん。dskさんのライド姿は本当にカッコいい。思わずパシャリ。

御殿場の海抜430メートルから、1100mまでずーっと登りっぱなしですから、はっきり言って坂に飽きます。もうええで、ほんま。

籠坂峠を超えたら山中湖まで一気に100m下ります。これが汗かいた後なので寒い。

ただ、山中湖を見るとテンション上がりますね。「やっときたー!」って感じです。山中湖の写真はテンション上がってチャリンコ飛ばしまくったので撮り忘れましたけど…。

山中湖からは国道413号になり、道の駅富士吉田を目指します。ここにはモンベルさんがあり、念願の空気入れをお借りでしました。モンベルさん本当にありがとう。

富士吉田といえば有名なのは吉田うどんだそうです。道の駅にもうどん屋さんが併設されていましたが、すごい行列でした。

まだ10時過ぎなんですが、道の駅の行列をみて早めに昼食を摂ろうとなりました。そこでGoogle先生に美味しいうどん屋さんを探してもらいます。10:30開店のお店の中からなので、選択肢は限られています。

その中でも日本100名店に選ばれていた「ムサシ」さんに伺がうことになりました。道の駅からは10分ほどです。

10:30前に着いたのに、もう満員…。20分くらい待たされましたが、その間もうどん食べたい人が次々と行列に加わります。店のわりに駐車場が広すぎるお店でした。

ムサシうどんは、かき揚げ、キャベツ、わかめ、油揚げが入って550円です。写真は馬肉トッピングで+100円です。
出汁はカツオかな。不思議な味でした。極太麺はムチムチで、顎が鍛わります。

朝もホテルのブッフェでめっちゃ食べていたので、早めの昼食で腹一杯になりました。

昼食後、富士五湖を見ること無くガンガン走ります。ここまでは大した坂もなく、順調に飛ばします。最後の湖は青木ヶ原樹海を抜けたところにある本栖湖です。ここで休憩します。

本栖湖から、次の立ち寄り地の道の駅 朝霧高原までは一気に下っていきます。

道の駅 朝霧高原は、富士宮焼きそば、マスの塩焼き、牛乳ソフトなどなど美味しそうなものがたくさん。たまらず牛乳ソフトを頂きました。

美味しそうなものがいっぱいな朝霧高原を後にして、次は名勝地の白糸の滝を目指します。ここはますます下るので、すごいハイスピード区間になります。50km/hオーバーでちょっと怖いくらいです。白糸の滝までは10kmくらいでしょうか。あっというまに着いてしまいました。

白糸の滝のすぐ横にある音無の滝ですが、音無しどころかすごい轟音です。
こちらが白糸の滝です。高さは無いですが広く水が垂れる容は息を呑むほどの芸術的な美しさです。紅葉はまだ始まったばかりですがこの景色を肉眼で見られた事は本当に感動でした。

今回はクリートシューズだったので、手前の橋までにして最も近くの展望台には行きませんでした。白糸の滝からは県道72号に入ります。平面の地図だとなんも無さそうな東西横断の道ですが、これがとんでもない。

この道は富士山の南南東に標高1400mの山がありますが、これに向かって25kmを登っては少し下るを繰り返す地獄の峠道なのです。

帰り道に富士川SAから富士山を見ますと、県道72号が山道だと分かりますね。
77kmくらいから始まっているのがそうですね。細かな山がいくつか連なっています。

一つ山を越えて、ここが頂上かと思ったら、カーブの先がまた登りってパターンが永遠に続いているかと思うくらい、次々と坂道が登場します。もう、ホント坂はお腹いっぱい。

途中、富士山こどもの国という名の楽しげな施設がありますが、ここに至るまで20km近く自販機が1台もなく、干からびそうでした。

白糸の滝でドリンクを補給しとけば良かったです。後悔先に立たず。こどもの国を抜けたら富士サファリパークはあと少し、いよいよ裾野市。ゴールの御殿場はあと10kmほどです。

ススキが綺麗に色づいた陸自の演習場を左手に見ながら御殿場を目指します。そして感動のゴールを迎えました。

この後、3人で超美味いビールを飲んで、焼肉食べてました。4000円分のクーポンも使い切ってやったぜ!

朝7:30出発して、休憩をとりつつも16時過ぎに戻ってこられました。実走は5:20、平均21km/hと平凡なロングライドのようですが、はっきり言って今まで走ったどのコースよりも過酷です。

佐渡トライアスロンを走ったKさんいわく、佐渡一より過酷だったそうです。(笑