リアディレイラーの調整は仕組みを覚えればそんなに難しくない。
備忘録 触るポイントは4つのネジ
まず、フロントのディレイラーを大きいギアに、リアを一番小さいギアに変えます。
自転車を後ろから見て、一番小さいギアとディレイラーのプーリーのギアが縦にまっすぐになるか確認します。
次にフロントを小さいギアに変えて、リアを一番大きなギアに変えます。
自転車を後ろから見て、一番大きなギアとディレイラーのプーリーのギアが縦にまっすぐになるかを確認します。
それぞれがまっすぐでなければ、どこかがずれているので調整が必要になります。
一番簡単なのは、ワイヤーが緩んでいる事で一番大きなギアまできっちりとシフトチェンジができないパターン。ワイヤーは伸びるので新車などでは、納車後に確認が必要になります。
ワイヤーの伸びだけであれば、フロント小さい、リア一番大きい歯車の時にマルで囲んだ1の部分を回してワイヤーを張ってあげれば、リアディレイラーが左右に動くのでチェーンとディレイラーのプーリーが一直線になるように調整するだけでOKです。
しかし、私のように通販で買ったバイクでは、ディレイラーの稼働域がちゃんと設定されていない可能性がありますので、初期のディレイラー位置を合わせてあげる必要があります。
私の場合、実際にズレてましたから。トップのギアと、ローのギアにそれぞれ入れる事が出来ませんでした。完成車とは言え、多分仮組みなんですね。
初めから調整するには、まずまるで囲んだ1の部分を回して、ワイヤーが最も緩む状態にします。
シフトチェンジをして、フロントのディレイラーを外の大きい歯車に、リアのディレイラーを一番小さい歯車に合わせます。
この時が一番ワイヤーが緩んでいる状態です。一番小さい歯車とリアディレイラーのプーリーは一直線になるはずです。
ここで一直線になってなければ、マルで囲んだ2のネジを回して一直線になるように調整します。
次にシフトチェンジして、フロントディレイラーを小さい歯車に、リアディレイラーを一番大きな歯車に移動させます。
何も調整してなければこの時、確実にズレてます。
下の写真のように指でリアディレイラーを奥側に押しこむと、一番大きなギアとリアディレイラーのプーリーが一直線になるはずですが、これが一直線にならないということは、可動範囲がすでにズレてます。
マルで囲んだ3のネジを回して、リアディレイラーのプーリーが直線になるように調整します。ここで可動域が奥まで行きすぎると、チェーン外れにつながるし、押し込みが弱いとローギアにチェーンがかからず、ほかの歯車も微妙にズレて行くので、リアがカラカラ鳴ることになるので、ちゃんと指で押してディレイラーの可動範囲を正しい位置に調整しとかないといかんのです。
また、指で押し込んだ時、プーリーとスプロケットの高さが合ってないと、ギア同士がぶつかって変速がうまくいかないので、その場合はマルで囲んだ4のネジを回してプーリーの高さを微調整します。
最後にリアディレイラーを指で押したまま、ワイヤーを固定しているボルトを少し緩めて、リアディレイラーを指で押さえつつ、ワイヤーを引っ張りながら、再度ボルトを締めてワイヤーを固定してやると、ワイヤーが一番引っ張られた状態でのディレイラー位置が固定されます。
もし、ワイヤー固定に失敗して少し緩いくらいなら、マルで囲んだ1の部分を回してワイヤーを張ってあげましょう。この調整シロを残すためにワイヤーを外すメンテでは必ず一番ワイヤーを緩める位置にネジを戻す必要があるのです。
リアのディレイラー調整は、一度覚えると、日常メンテが楽になるのでおススメです。
ワイヤーは走るたびにちょっとずつ伸びるので走行毎に確認される事をお勧めします。